8月19日(金)、23日(火)に高校2年1組医進クラスでは、「いのちを考える 医療と仏教の協働」というテーマで、昨年に引き続き、佐賀県基山町の浄土真宗本願寺派光蓮寺住職の山内智宏先生をお招きして特別授業がありました。
19日は、「なぜ命は大切なのか」について考え、「生物学的生命」と「物語られるいのち」という2つのいのちの見方について学びました。そして、患者にとっての最善の治療とは、身体の機能に注目した医学的視点と、患者がこれまでどのような人生を送り、これからどう生きようとしているのかという個の人生を尊重する視点の両方が大切で、どちらも「いのちを大切に考える」という医療と仏教の視点であることに気付かされました。
23日は、緩和ケアということに焦点をあてて、患者さんへのアプローチにおけるチーム医療の役割についての学びを深めました。
また2日間とも、実際の症例に基づき、ディスカッションを行いました。将来、医療現場に立った時に「接する患者さんがどのような思いで病室で過ごしていらっしゃるか、そして患者さんを見守る家族はどのような思いをされているのか」について、さまざまな立場に立ち真剣に議論しました。授業は、「患者さん本人は家族のことを心配し、家族はいろいろな思いで患者さん本人を支えている。こういう背景を知ってほしい。」と締めくくられ、将来、医療系の進学を目指す生徒達にとって有意義な時間となりました。また、10月8日に、最終講義をいただく予定になっています。