令和５年１月２６日（木）に、本校講堂で総合的な探究の時間学年発表会・医進探究発表会を開催しました。

　高2の総合的な探究の時間では、昨年度から「SDGsへの理解を深め、グローバルな視野をもつ」ことを目標に探究活動を展開し、SDGsの観点から現状と課題をとらえ、生徒自身の手で未来に向けた一歩を考えることができました。

　今年度は、「地元、福岡の抱える課題を知り、福岡の未来について考える」というテーマのもと、地元企業を訪問して企業で働く方のお話を伺い、現在抱えている課題に対して企業がどのように取り組んでいるかについても学びました。また、修学旅行でもさまざまな研修を通して、幅広く深い見識や教養を身につけ、各自が福岡の未来のためにできること、やるべきことを考える契機となりました。

今回はそれらの探究活動の学びをレポートにまとめつつ、「わたしたちの考える福岡の課題」、「わたしたちの考える福岡の未来について〔提言〕」テーマにクラス代表の生徒たちが発表をしました。発表会を通して、人々が社会とどのようにかかわっているのか、働くことの意義とは何か等について考え、生徒一人ひとりの進路目標設定につなげていくことができました。

　また、２年１組の医進探究では、それぞれが関心のあるテーマについて科学的に考察し、科学的根拠に基づいて判断する力を高めてきました。「心不全パンデミックを前に今、どうするべきか」「入院患者の方々のコミュニケーションの場にVRを用いるための研究」「下顎前突の治療について」など興味深い内容ばかりでした。

　あわせて、「いのちを考える　医療と仏教の協働」というテーマで全３回の特別講義を受け、実際の症例に基づいてディスカッションを行い、患者さんの悩みについて、本人だけでなく家族も支える立場としてさまざまな背景をもっていらっしゃることを学びました。医進探究を通して、将来、医療関係への進学を志す生徒たちにとっていろいろな視点からいのちを考えた一年間でした。

テーマ「広がる私たちの可能性」