中学2年 夏休み特別プログラム③ VRで古墳や仏像の内部を探索しよう!

2023.08.20

更新情報

VRで古墳や仏像の内部を探索しよう!~VRが考古学研究を変える・九州歴史資料館~

7月25日(火)の「夏休み特別プログラム」は,九州歴史資料館の出前授業「VRで古墳や仏像の内部を探索しよう!」です。この授業は「VR体験を通して,科学技術が文化財にどのように活用されているか?」について体感的にとらえることを目指したものです。この授業は,科学技術と歴史学・考古学のコラボレーションで,まさに筑紫女学園中学校高等学校が目指している「STEAM的な学び」を実現したものです。

 まず教室で九州歴史資料館の紹介があり,パンダ広場に移動し,いよいよVR体験です。「奪衣婆坐像の仏像内部探検」「古賀市船原古墳の古墳探検」「船原古墳1号土抗の発掘体験」の3つのコーナーが準備されました。生徒たちはさっそくVR機器を頭につけ,各文化財の内部探索を楽しみました。奪衣婆坐像では,その内部の奥深さや技術に驚きます。船原古墳の石室では,王の遺体が安置されていた様子を体感します。船原古墳1号土抗では,「ガラス装飾付金具」や「円形鏡板付轡」などを実際に発掘しているかのような体験ができます。生徒たちは大興奮です。

 最後に教室にもどり,吉浦貴則先生(文化財企画推進準備室広報普及班)から「VR技術は考古学の不可能を可能にする!」「人・場所がボーダレスになってみんなが考古学研究ができるようになる!」とまとめがありました。生徒たちの感想からは以下のようのものがありました。

・普通では入れないところに入って掘ったり触ったりすることで,より歴史が面白く見えたしVRにすることで自分がしている感じがしました。説明も音ありだったので分かりやすく古墳の中を感じることができました。仏像については見ることのできない内部,目の構造など近くで見て昔の人は今の人よりすごいかもしれないと改めて実感しました。

・本当は遠くしか見ることのできない古墳や仏像をとっても近くで,リアルに見ることができてとても勉強になりました。科学技術が発展したことで,あまり身近に感じることができなかった文化財を楽しく,詳しく学ぶことができてよかったです。今後,VRの進歩で,今回体験できた視覚や聴覚だけではなく,触覚や嗅覚なども感じることができるようになり,もっと学習に活用できたらいいな、と思いました。

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