夏休みに引き続き、この冬(12/23・24・26)も特別プログラムを実施しました。
この冬のテーマは、「体験を経験に」です。「体験」したことが、「経験」として生徒たちの中に定着されることで、より一層、生徒たちは志の種を抱き、自身の将来像をイメージすることができます。そこで、この冬は、これまで以上に、実技中心のプログラムを行いました。
12月23日(金)は、本校数学教員による「数学特別講座」を行いました。生徒たちは、授業の中で三角比を学んでいます。今回のプログラムでは、その知識と、今回教わったtanθ(高校数学内容)を駆使して、校舎内のさまざまな場所の高さを計算で算出しました。
そこで、まず生徒たちは、ストロー・分度器・ひも・50円玉を使って、自分たちで角度を測るための道具をまず作成しました。そして、5つの班に分かれ、メジャーを持って、いざ教室の外へ。
この日の天候は、あいにくの大雪でしたが、外に出て、寒さに凍えながら、みんなで本校1号館屋上までの高さを計算で算出しました。まずは、底辺となる2点間の距離を測り、そのうちの1点から手製の道具で屋上を見上げ、角度を測りました。
こうやって計算で算出した屋上までの高さは、実際の高さと比べて、なんとマイナス60cm。比較的、高い精度で算出することに成功しました。以下、生徒たちの感想です。
「最初はストローと分度器と50円玉だけで建物の高さが測れるなんて信じられなかったけれど、三角比を使うことで実際それに近い数が求められたのですごい!と思い、感動しました。」
「寒い冬の中、1時間も外で計測はなかなか厳しかったけど、とても楽しかったです。普段の数学は計算や筆記が多いから理論や応用性がわからないし、苦手だったので、今回でどのように数学が役に立つのかを知ることができて、とてもいい機会になりました。」
「直角三角形って思っているより使えるんだなと思った。直角三角形って他のものにも使えるのかもしれないなと思った。今回の数学の特別プログラムを受けて、あらためて数学って面白いなと思った。」
「最初、授業を受ける前までは、どのように校舎を測るのか見当もつきませんでした。講堂で測った時も、何にtan(タンジェント)を使うのかよくわからなかったけど、やるにつれてよくわかりました。」
「測ること自体は、ある程度のスキルと知識があれば可能ですが、精密に測量をし、正規の値に近づけるのは難しいと分かりました。地上のある地点までの遠さも、角度によっては調べられるかもしれない!! やってみたいです。」
「志の種を蒔き、その芽を大きく成長させる」、これはこの特別プログラムの大きな目的です。特別プログラムに限らず、これからもさまざまな教育活動を通して、志の「種」を蒔いていきたいと思います。次回もどうぞお楽しみに。