青があってこそ 赤が引き立つ 色々な人がいてこそ 世の中は輝く
中学1年生、高校1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
「ことば」は人間にとって一番身近なコミュニケーションの手段です。ことばによって励まされたり、勇気づけられたり、あるいは傷つけられたりもします。「今月のことば」は皆さんが日々の生活を送る中で、心の支えとなってもらえればとの願いから作成されているものです。
さて、4月は新入生の皆さんはもちろんのこと、在校生の皆さんにとっても、新しい出遇いの時節です。この出遇いの時を大切にしてほしいと思います。新しいクラスには、今まで出逢ったことがないような個性を持った人もいるでしょう。自分の趣味や考え方とぴったりで、すぐに打ち解けることや、あるいはその逆で、まったく違うと感じ、ときにはぶつかることもあるかも知れません。今月のことばは、「他の色(個性)があってこそ自分の色(個性)も輝くことができるのです。だから自分を含めて、それぞれのカラーを認め合い、お互いを尊重する中で、全体(学年やクラス、学校全体)を輝くものにできれば素晴らしいですね」という意味のことばです。
仏教の開祖釈尊(お釈迦様)がお説きになった『仏説阿弥陀経』の中に、浄土に咲く蓮の花について述べられた一文があります。
「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔」 聖典73ページ
※池の中の蓮の花は、大きな車輪のようである。青い色の蓮は青い光を放ち、黄色い蓮は黄色の光、赤色の蓮は赤い光、白い蓮は白い光を放っている。そして、それぞれが妙なる香りを辺りに漂わせている。
ここに述べられているのは、私たちの世の中も、この蓮のようにあってほしいという願いです。それぞれの個性が、そのまま光り輝き、影響し合って、共に響き合う関係であってほしいと。
今、私たちの世の中を眺めてみるとき、自己中心的で、他をないがしろにすることによって、人をだまして利益を得たり、お互いが争い合ったりすることが後を絶ちません。私たちは「生かされて生きている」‥他の人があってこそ自分は生きているし、輝くことができる。また、自分もまた他の人を輝かせることができるのです。 新年度の学年の始まりに、今月のことばをかみしめて、新しいクラスを作っていってください。
(文責 宗教科)