2026年1月

今を  大切に生きる               今日を 大切に生きる                一生を 大切に生きる                     

 


 2026年がスタートしました。“今年こそは・・・”と想いを新たに新年を迎えた人も多いのではないでしょうか。

 さて、今月のことばのもとは、“一日一生”という禅の古い教えですが、禅に限らず仏教のみ教えを示されている大切なことばです。

 私たちの人生(一生)ということを改めて考えてみると、私たちの人生(一生)は“今”この瞬間瞬間を生きている“いのち”(一生)でしかありません。私たちは、明日が当たり前のようにおとずれると考えがちですが、明日が必ず来るということは誰にもわからないし、保証もありません。だからこそ、私たちは今日一日、“今”という瞬間瞬間を大切に生きなければならない、これが“一日一生”の意味するところです。そして、その瞬間瞬間の時しかないことを示すことばが、仏教の教えにある“無常”という教えです。お釈迦様は、涅槃に入られる最後の説法の中でも、何度も“無常”であることを忘れず“今”を大切に歩んでいくように弟子たちに語られています。

 私たちの日頃を振り返ってみると、明日が当たり前に来るかのように思い、過去のことにこだわり“今”生きていることを見失って過ごしているということがないでしょうか。“一日一生”は、そのような私たちに“今”を生きていることの尊さを教えてくれています。

 また、“一生”と聞くと、長い人生というイメージをもちそうですが、実は“今”の瞬間瞬間のそのままが自分の“一生”の時であるということでもあります

 そして、私の“いのち”を考えてみると、私の意思でここに生まれたのではなく、様々な縁によって途切れることなく受け継がれ、“いのち”がたまたま“私”という“いのち”として“今”ここに生きている、言い換えると“今”という時に“いのち”をいただき、“私のいのち”として生かされている“いのち”ともいえます。そして、その有り難さ、尊さに気づかされたら、自然と感謝の気持ちが起こったり、また生き方や考え方も変わってきたりするのではないでしょうか。

例えば、自分の家族や友人との関係の中で “今”この瞬間しかないと想うと、その接し方や話すことばも変わってきたり、一緒に過ごす時間をもっと大切に考えたりと変化していくのではないでしょうか。また、そのように考えてみると、学校で過ごす時間、勉強をする時間、遊ぶ時間など様々な場面の“時”も、尊い一生の時間へと変化していくのではないでしょうか。 新年を迎え、今月のことばの“今”という時の積み重ねが“今日”となり、私の一生となることの大切さ、尊さを改めて考えるなかで一期一会の”今“を大切にして今年も一年それぞれの“いのち”を輝かせて過ごしていきましょう。                                                 

 (文責 宗教科)